概要
弊社代表貞松は1997年に静岡県に藻類バイオベンチャーを立ち上げて以来、特定の藻類の商品化ではなく、十万種類とも言われる多様性を持つ微細藻類のどの種類でも効率的に培養出来る【新型培養装置】の開発をひたすら続け、現在社会実装可能な段階に達しました。
今後は産官学連携を念頭に、人口減少に苦しむ地域に最先端のバイオ事業、新たな雇用と賑わいの創出を目指し、弊社培養装置の販売・稼働及びトータルなオペレーションノウハウの提供をして参ります。
ビジョン
微細藻類の新たな大量培養技術を基幹技術とし、“利益を生むCCU” と“地方創生”を、次世代の子供たちの未来の笑顔と健康のために役立てて参ります。
ミッション
弊社ではこれまでの藻類培養事業のボトルネックである培養装置(バイオリアクター)開発により“長期間連続培養”と言う、これまでの藻類培養の常識を大きく覆す革新的イノベーションを得る事に成功致しました。
これからの100年は藻類培養が実現する“利益を生むCCU”と“地方創生”を軸に、崩された自然界のバランスを取り戻し、地方に賑わいをもたらし、人々のウェルビーイングに貢献して参ります。
- 事業ステージ
- シード
- 従業員数
- 〜10名
ニュース
サービス
微細藻類を培養し人類の資源とする取り組みは、第二次世界大戦中のドイツで、石油代替のエネルギー源(油)を得るため珪藻の培養を試みたものが始まりとされる。以降、クロレラに代表される微細藻類の高い栄養価や、アスタキサンチン(astaxanthin)・フコキサンチン(Fucoxanthin)など微細藻類が作る希少な生理活性物質が注目を集めている。10万種といわれる藻類には、工業・エネルギー分野、農業・環境分野、医療・健康分野への応用が期待されており、微細藻類を安定に大量に安価に入手するための連続大量培養技術の確立はバイオテクノロジー分野における長年の悲願である。 微細藻類培養の試みが始まって以来長らくは、屋外での「オープンポンド(池)方式」が主流であった。しかし、異物混入が防げないことや培養可能な藻種が極めて限定的であるなど課題も多く、1990年代、申請者らは「オープンポンド方式」に代わる新たな培養技術の研究を進め、1996年に培養装置を用いた「バイオドームシステム方式」を開発。1997年に藻類ベンチャーを立ち上げ、翌1998年には世界初の「バイオドームシステム方式」での大規模培養工場を静岡県沼津市で竣工、2000年にはハワイ州マウイ島に更なる大規模生産工場を竣工した。これらの工場では、高い生理活性作用を持つアスタキサンチンを生成する微細藻類の培養に取り組み、大量生産が困難であったアスタキサンチンの抽出・精製に成功した。 「バイオドームシステム方式」は培養容器を利用することで異物混入リスクを一定低減したものの、屋外培養であるため天候不順や温度管理の困難さ、そして、広大な土地が必要な点が依然として課題であった。申請者らは、これらの課題を根本的に解決するために完全屋内での連続大量培養技術「リアクター方式」の確立を目指して研究開発をすすめ、2008年に室内連続培養装置 『MOMO. 』 実験機を開発。2014年には『MOMO. 』2ton生産機5台を用いての長期間屋内連続大量培養の実証を行い、世界で初めて1年間の商用スケールでの連続培養に成功した。この時、アスタキサンチンよりもさらに高い生理活性作用を持つフコキサンチンの抽出・精製に成功した。 これまで醸成されてこなかった微細藻類培養の市場が、昨今のSDGsや脱炭素、ウェルビーイングといった人間社会の持続可能性の課題へのソリューションとして改めて脚光を浴びている。 当社では、微細藻類の培養を通じたCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization;二酸化炭素の回収・有効利用)事業や、微細藻類に含まれる希少な生理活性物質(アスタキサンチン・フコキサンチンなど)にフォーカスした医療・健康事業などを打ち出し、当社の強みである微細藻類大量培養技術を核として時流に乗った各種事業・コンサルティングサービスの展開を目指している。 調査会社のAllied Market Researchのレポートによれば、世界の微細藻類市場規模は5.4%の年平均成長率で成長し、2020年の9億7,730万ドル(約1,430億円)から、2028年には14億8,510万ドル(約2,170億円)に達すると予測されている。 また、当社が特に優位性を持つ含有希少生体活性物質、フコキサンチンについては、KD Market Insightsの調査によると、食品グレードのフコキサンチン市場は2023年から2032年にかけて年平均成長率10.5%で成長し、17億米ドル(約2,677億円)に達すると予測されている。 そうした中、当社がターゲットとし技術的な優位性を持つフコキサンチン含有微細藻類(褐藻)の大量培養に成功した競合の事例は無く、国内市場において当社は技術的な優位性を有している。 弊社の今後の販売商材は、画期的イノベーションを得られた培養装置自体と、当該培養装置を大規模稼働する際の包括的なオペレーションノウハウ(稼働・培養モニタリング・人員指導・マニュアル作成・メンテナンス・改良提案等)となる。
会社情報
企業名 | マイクロアルゲミー株式会社 / MICROALGHEMY Inc. |
---|---|
代表者名 | 貞松 久人(サダマツ ヒサト) |
市場区分 | 未上場 |
所在地 | 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14新槇町ビル別館第一1F |
ウェブサイト | http://www.microalghemy.jp |