化学産業のインフラをスタートアップが塗り替える——Sotas吉元裕樹氏が描くデータ流通ビジネス

化学産業のインフラをスタートアップが塗り替える——Sotas吉元裕樹氏が描くデータ流通ビジネス

化学産業のサプライチェーンには、今も大量の非効率が眠っている。素材ひとつの物性データを確認するために、担当者はサプライヤーに問い合わせを送り、書類を受け取り、各社バラバラな試験条件で作られたデータを比較できないままサンプルを取り寄せて再試験する。このやり方で何十年もやってきたわけだ。 なぜ変わらなかったのか。根底にあるのは、素材の配合・製法という知的財産を守るための秘匿性文化が、本来は共有できる情報にまで過剰に及んできたという構造的な問題だ。加えて、化学業界は人材の流動性が高くなく、業界の外を知らない人も少なくない。業界の中だけにいれば、この非効率は「当たり前」に見えるかもしれない。 その「当たり前」を「改善できる」と捉えた稀有な人物が吉元裕樹氏だ。化学メーカー・自動車メーカー・SaaSスタートアップという3つの異なる業界を実務で渡り歩いたことで、各業界のITリテラシーの差分を体で知り、化学産業だけが取り残されている事実を比較対象として見ることができた。 Sotasは2022年3月の創業から4年、エクイティのみで累計16億円超を調達し、2026年2月にはシリーズAラウンドを1stクローズした。この節目に、吉元氏が描く事業の全貌と、化学産業変革への構想を改めて聞いた。

Startup Vision Interview

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