株式会社イノカ

スタートアップ
東京都 2019年4月設立
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概要

  • 大学発スタートアップ
  • DeepTech

 株式会社イノカは、日本で有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(*1)と、東京大学でAIを研究していたエンジニアが2019年に創業したベンチャー企業です。
 「自分たちが好きな自然をみつづける。」をフィロソフィーに掲げ、アクアリストの力とAI・IoT技術を組み合わせて、任意の生態圏を水槽内に再現する『環境移送技術®︎』の研究開発を推進しています。本技術をコアに「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる」ことを目指しています。 水槽内にリアルな生態系を再現できる強みを活かし、臨海部をはじめとするフィールドに行かずとも様々な水環境の研究を可能にする研究事業、そして海の面白さや重要性を伝える教育事業を展開しています。

 2020年にモーリシャス沖で発生した重油事故に際して現地調査を実施し、2022年2月には世界初となるサンゴの人工産卵(*2)に成功しました。ほかにも、DIC株式会社とフィコシアニンを活用したサンゴの白化抑制実験や、JFEスチール株式会社とスラグを活用したサンゴの白化抑制実験、資生堂との日焼け止めが海に流れ出た時のサンゴをはじめとする海洋生物への影響度評価などを行なっております。
遺伝資源を含む海洋生物多様性の価値を持続可能にすることを目的として、2022年7月には国内ベンチャー企業としては初の事例となる「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:以下「TNFD」)」の「TNFDデータカタリスト」に参画しています。
東京ならびに大阪とマレーシアに拠点を置いています。

*1アクアリストとは、自宅の水槽(アクアリウム)であらゆる水生生物を飼育することを趣味とする人々のことを指します。
*2 日本では年に1度、6月頃産卵するエダコモンサンゴの産卵時期を6月から2月にコントロールし、人工海水を用いた閉鎖空間での産卵の実験に成功。

ミッション

人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる。

従業員数
〜20名

ニュース

サービス

「環境移送技術®︎」とは、海をはじめとした水域の自然環境を、水槽を用いて陸地で再現する独自の技術コンセプトです。自社開発したAI / IoTデバイスを用いて、水質・水温・水流・照明環境・微生物を含む生物同士の関係性など、自然を構成する要素を構造化し、実際の環境に近い状況を作り出します。これにより、実験や解析に適した「標準的」かつ「安定・均一」な環境を、立地を選ばず構築することが可能となりました。2022年2月には、時期をコントロールしたサンゴの人工産卵に世界で初めて成功しています(※1)。 ※1)人工海水を使用した完全閉鎖環境下において、日本の自然界では6月に観測されるサンゴの産卵を2月にずらすことに成功。 当社の管理する水槽で3年以上飼育したサンゴを使用。

特定の環境や生態系を、自然に近いかたちで水槽内に再現する独自の「環境移送技術」を持つ株式会社イノカ。「秘密研究機関イノカ」は、当技術を活かした環境教育プログラムを提供するイノカの教育チームです。サンゴ礁ラボ®︎、マングローブラボ、海ぶどうラボ、水中ドローンラボ、クラゲラボの5つのサービスを提供しています。コンセプトは「環境エデュテインメント」。

会社情報

企業名 株式会社イノカ / Innoqua. Inc
代表者名 高倉 葉太(タカクラ ヨウタ)
市場区分 未上場
所在地 〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21住友不動産飯田橋ビル 1F
ウェブサイト https://corp.innoqua.jp

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