イベントレポート
研究知を社会実装へ。研究開発型スタートアップと投資家・事業会社をつなぐ面談プログラム「Deep Sync 2026」開催レポート
2026年9月16日・17日の2日間、東京ミッドタウン八重洲で開催された「esse-sense Future Forum 2026」にて、STORIUMはエコシステムパートナーとして「Deep Sync」を開催。研究開発型スタートアップ19社と投資家・事業会社28社が参加し、資金調達、共同研究、事業連携に向けた対話を行いました。
研究知を社会実装に進めるために必要な 深い対話の機会
研究開発型スタートアップは、短いピッチや公開情報だけでは技術の価値や有用性、また将来的な事業の可能性を伝えにくい状況があります。一方、投資家・事業会社も、既存のネットワークや知識だけでは、隣接領域の技術や、まだ用途が定まっていない研究の可能性を捉えにくいという構造的な課題があります。
Deep Syncは、こうした情報の非対称性を小さくし、研究知を資金・顧客・実証環境・事業パートナーにつなぐための場として企画。双方が「なぜ会うのか」「何を確かめたいのか」を事前に整理し、初回面談から次の意思決定につながる対話を始められる状態を目指し設計しました。
面談価値を高めるプログラム設計
Deep Syncでは、初回面談から具体的な協議に入れるよう、面談前の意向確認と情報共有を設計の中心に据えています。

■ 双方の面談意向を事前に確認
投資家・事業会社からの面談希望をスタートアップ側に共有し、スタートアップ側の意向も必ず確認。双方が面談を希望し、話したいテーマがある組み合わせに限って面談を設定しました。
■ 事前にお互いの企業情報を参照し、協議テーマを整理
投資家・事業会社には、STORIUM上の企業ページ、事業資料、AI分析レポートを共有。スタートアップも、相手企業の事業内容や投資方針、担当者の関心領域を事前に確認し、面談で相談・協議したいテーマを整理。当日は会社紹介やピッチを最小限にし、質疑と具体的な議論から始められる状態を整えました。
■ 最大1時間の複数社同席のディスカッション
面談は最大1時間とし、スタートアップ1社に投資家・事業会社1〜3社が同席。投資、事業開発、共同研究、実証など異なる視点から問いを重ね、次の検討に必要な論点を明確にしました。
初回面談から、事業化に向けた具体的な議論へ
本年度は、AI、バイオ、医療、ロボティクス、エネルギー、環境、半導体、マテリアルなど、多様な領域の研究開発型スタートアップが参加。
各テーブルでは、技術の独自性だけでなく、顧客課題や実証先、事業化までの道筋、資金調達、量産・導入に必要な条件など、次の検討に向けた具体的な論点について議論。複数の投資家・事業会社が同席することで、一つの技術や事業に対して異なる視点から問いや提案が交わされ、次に何を検証し、誰と議論を進めるべきかを整理する機会となりました。

※ 参加スタートアップの一覧はこちら
参加者の声
参加者からは、プログラム全体や今回の面談設計について、以下のような評価が寄せられました。

参加企業の約9割が、今後も対話を続けたい企業との出会いがあったと回答しており、当日の面談を起点に、次の協議へとつながる機会が生まれています。一方で、事前に確認する情報量や、より踏み込んだ議論に向けた個別面談の必要性など、今後の改善につながる声も寄せられました。
STORIUMでは、こうした声を今後のプログラム設計に活かすとともに、面談後も双方の対話を継続的に支援し、事業連携や共同研究、資金調達などの具体的な協議へつなげていきます。
研究知と事業をつなぐ、新たな連携
グランストーリーとesse-senseは2026年9月、esse-senseが構築する国内31.1万人の研究者データベースとSTORIUMのデータ連携を開始しました。(※)
本連携により、STORIUMに登録する事業会社は、自社の経営課題や新規事業領域、技術探索テーマを起点に、関連する研究テーマや研究者を探索できるようになります。
両社が持つ企業と研究知のデータ、それぞれの解析・探索技術を組み合わせることで、これまで接点を持つことが難しかった企業と研究知との出会いをひらき、共同研究や事業化、新たな産業創出につながる機会を生み出していきます。
※『STORIUM』、研究者メディア『esse-sense』と連携。国内31.1万人の研究者データベースを接続し、研究知から事業共創までを一つの基盤でつなぐ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000052863.html